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スマ・ブ・ラ三次創作場。オリジなうキャラクターの話し。たまに二次で、サムピトかFF6でティナ受けを描こうと思っています!

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Father
ガジェータとセリーヌさんの昔話し

かなり長いかもしれません。
しかも公判でわけがわからなくなった/(^q^)\

模造もいい所です・・・ではでは・・

Mさん、セリーヌさんの新人時代模造でごめん oz
セリーヌにとって初めての大きな任務だった。
密輸をしていると思われている舟に潜入し現場を抑えるという大きな仕事だった。
合図には外に仕掛けた遠隔操作型の閃光弾を仕掛けておいた。

(大丈夫だ・・・)

そう自分の中で言い聞かせるも緊張しどうも落ち着きが見えなかった。

「セリーヌ大丈夫かい?」

温かみのある声が聞こえ彼女は顔をあげた。

ガジェータ・ディ・ポスト、彼女の上司だ。
金色を帯びた黒く長い髪と深い緑色の目が特徴だ。

「大丈夫です!」
「ふふ、緊張してるみたいだね」
「ぅ」

当たり前だ。まさかこの作戦で組む相手が自分の上司であり警察の中でも高い地位にいる人物と組むのだ。緊張しないわけがない。

「ま、セリーヌならできるさ」
「あ、ありがとうございます」
「むしろ心配なのは僕の方さ。ゲバの経験なんて皆無に等しい。あぁ、胃痛がおこりそうだ!」

ガジェータがお腹を押さえながら苦笑をする。だが、セリーヌは彼が胃痛もちとは思ってはいなかった。むしろ、かれは図太く計算高い男だ。普段は、不真面目そうにしているが実際は違うと彼女は知っていた。

「・・・さぁ、行こうか」
「はい!」






「お前らが新人か?」
「あい、そうですぜ」

(本当にこの人は現場での経験がないのだろうか?)

セリーヌがそう思ったのは彼の変装の速さと演技力を見て思ったことだ。
ほんの数分前までは、髪を整え、ぴしっとした背広を帰依丁寧な口調を話す見ただけで紳士とわかるような男が今では髪をぐしゃぐしゃにし汚い服を着こなし汚い言葉づかいを使うゴロツキに変わっていた。

「でそいつがおめぇの相棒ってわけだ・・・上玉だなぁ、おい」

男はセリーヌを舐め回すような目つきで頭の天辺から爪先までじっくりと見回す。嫌悪を感じたがつねにレせいでいるよう心掛けていた。これが任務でなければ殴っているところだ。
そう思っているとよろりとガジェータが彼女の前に立ちふさがった。

「おっとっと・・・・」
「おいおい、酔ってるのかい?だんな、いけねぇな、仕事前に飲んじゃよう・・・」
「わりいな、酒がないといきていけんでな!」
(嘘だ)

ガジェータは、酒が苦手だ。だから酒を飲まない。きっと男の視線から守ってくれているのだ。

(私は頼りないですか?ガジェータさん)

ふと、セリーヌが思った。こういうゴロツキには女をどのように見るかわかっているつもりだ。だから守られたことに少々ショックを受けた。

「じゃぁ、中にいきましょうや・・・・船の出向は、3時間後。その間はおめぇらは部屋でじっとしてるだよ」
「了解」






自分たちの部屋に案内された。部屋というより倉庫だ。奥の方には壊れたベッドらしきものがあった。ここで仮眠をとるのかとセリーヌは思った。

とりあえず二人でクッションをおろしそこに座った。
残り2時間半・・・その間に仮眠をとらねばとセリーヌはそう思い目をつむったが、緊張と不安が惜し押せてきた。






(もし、失敗したら?)





自分は殺されるかもしれない。しかも彼女一人だけではない。ガジェータの命すら奪いかねなかった。





(そうしたらダイアナはどうする?)







彼女は一人になってしまう。







(ピーニャさんやフルータはどうなる?)






ガジェータの妻と娘の事が思い浮かばれる。そう思うと余計緊張し眠れなくなっていた。
なるべく最悪の方向へと考えないようにしているが無理だった。

「セリーヌ?眠れないのかい?」
「う・・それは・・」
「・・・やれやれ」

その言葉を聞きびくっと体が震えた。

(足手まといと思われたか・・・?)

ふいに視界が変わった。自分の支援が起亜無い天井に向かれていた。

「え?」
「こうすれば眠れるかな?」

(あたし・・・ガジェータさんに膝枕してるのか!?)

セリーヌは慌てて起き上がろうお舌がガジェータがしかりと彼女の頭を押さえていた。

「だだだ、だめです!!ガジェータさん!」
「何がだね?」
「ガジェータさんは女子なんですよ?!なのに!!」
「僕は構わないけどね。それに眠ってくれないと僕が困る」
「うっ・・・・ですが・・・」
「セリーヌ」

ガジェータは来ていたチョッキを脱ぎながらつぶやく。

「いいかい?君は、緊張しすぎている。今から寝なければきっとこの後に来る緊迫に耐えられないよ?」
「で、ですが」
「誰にどのような形であれ触れながら寝るのは安心感が持てる。それとも、無理矢理寝かしつけようか?」
「・・・・すみません・・・」
「・・・セリーヌ。誰だって初めての任務には緊張するし、不安もある。それがふつうなのだよ」

そう言いながらガジェータはチョッキをセリーヌの上に広げた。

「ここは寒い、これがあれば少しは寒さをしのげる」
「・・・・・・・ガジェータさん・・・・あたしは足でまといですか?」

つい、不安の一つを口にした。ガジェータは驚きの表情を見せセリーヌの目を見た。

「だって・・・守られてばかりで・・・・・・あたしはだって」
「馬鹿だね、セリーヌは・・・」

ガジェータあ微笑み優しく頭をなでる。

「足手まといなら君をこのミッションには任命しないよ。それに・・・」
「それに?」
「娘のように可愛がっている部下をあんな男の下心丸出しの目で見させるなんて僕が許せないのだよ」
「・・・やっぱり守ってる」
「部下を守るのが上司の役目であり、我が子を守るのは父の役目である」
「ガジェータさんは、私の父ではないです」

だが、会話のおかげか心が楽になった。そして撫でつけられる手が心地よく、彼女は眠りへとついた。








次に目を覚ました時は仮眠時間を少し過ぎていた。

「やぁ、よく眠っていたね」
「!?」

セリーヌは起き上がり時計を見た。しっかり二時間以上寝ていた。ガジェータは、一睡もしていないのか少々眠そうな顔をしていた。

「す、すみません!」
「大丈夫だ、夜更かしは得意なんだ」

ガジェータはウインクをした。それと同時に男がノックもせずドアを開けた。

「楽しめたのかい?」

セリーヌは、下品な言葉を口にしにやにやしている男を殴りたくなった。

「まぁ・・・それより時間かな?」
「そうだ、来いよ」








たどり着いた先は、密輸の堂々とした現場だ。テレビで見たことのある若手俳優が他の男と取引をしている。セリーヌは、腕時計に仕込まれた閃光弾を発射させるスイッチを押した。
これであと数分もしないうちにエラード達が来るだろう。

「いい銃だ、試し打ちをしたい」
「どうぞちょうどいいのがありますよ」

奴らがセリーヌたちを見ると同時に、セリーヌは達は後ろから押さえつけられていた。

「!え!?」
「俺たちがわからねぇと思ったかぁ?」

生臭い息を吐く男はにやにやとセリーヌの体を押さえていた。ガジェータも同じだ。

「おや、いつから気づいてたのかな?」
「最初からだよぉ、ガジェータの旦那・・・くく、お前一人だったらあの入口で殺してたんだがこんな上玉が一緒だったから生かしておいたのよ」


れろりと奴はセリーヌの頬を舐めあげる。
ぞくっと鳥肌が立ち上がり、嫌悪感と吐き気が湧き上がる。

「このっ・・・あたしを舐めるな!!」

セリーヌは思いっきり男の足をヒールで踏み潰す。悲鳴があると同時にガジェータも肘鉄砲をくらわせ男の腕からすりぬける。

「てめぇらやっちまえ!!」





「そこまでだ」


低い声が聞こえ扉が開く

「遅いじゃないかエラード」
「すみません、ですがもうこの船は逃げられません。」

「密輸、およびガジェータ、セリーヌ両名の殺人未遂の疑いで逮捕する」




「チェックメイトだ。いいか!抵抗するなら我々はお前たちを撃つ!!」

「ち、ちくしょう・・・」

何人かは項垂れ警官たちによって逮捕されたが。隙を見た男が警官の一人を殴り、テーブルに置かれた銃を手に取りガジェータの胸元に押し付けた。

「死ね!!!」
「ガジェータさん!!!!」



がん!!!!




「・・・ありがとう、セリーヌ」

男が倒れこみ、後ろではセリーヌがナイフの下しにこりと笑った。柄の方で男をなぐったのだ


「舐めた仕返しです。足を怪我していたせいか動きが鈍くてたすかりました」
「そうだね・・・よし、みんなこいつらを連れて帰るぞ!」
「はい!!!」







本部に戻り、自分の荷物をまとめているとガジェータから呼び出しを食らった。

「失礼します」
「セリーヌ、ここに座って?」

ガジェータがあまりにも真剣な顔をしているのでセリーヌは不安になった。やはり役に立たなかったのだろうか。
緊張し、椅子に座るといきなりガジェータは湿ったハンカチをほおに押し当て拭きだした。
一瞬何が起きているんか彼女には理解できなかったが気が付いた時にはつんっと消毒液の香りが鼻をくすぐった。

「あのバカ男め、セリーヌを舐めて・・あとで仕置きが必要だ」
「が、ガジェータさん?」
「はい、これで綺麗になったよ。まったく、有せない奴だ。捕まる前に殴っておけばよかったかもしれない」
「ちょっ・・・ガジェータさん、そんなに怒らなくても」

一応自分も足の骨をヒールd砕いたうえ殴ったのだ。それ以上やったら男の方が死ぬかもしればい。

「娘に手を出されて怒らない親はいないよ、セリーヌ」
「・・・はは・・・」
「・・・そして、今日はお疲れ様、セリーヌ。よく頑張ったね」

ぽんっと頭に手が置かれた。

「はい・・でも、次はもっと頑張りたいです」
「うん、その調子だ」


「あと、ガジェータさんは私の父ではありません」
「おやま!」

あまりにもおどけていうので二人は吹き出した



(いつか、呼んでやろうか?父さんって)


そうすれば、きっと彼はお喜びするだろうとセリーヌは思った




















「セリーヌ、起きてるか?」
「・・・あぁ、ネグロか」

随分昔の夢を見たものだ。
と彼女は思った。

「次の作戦に新人を使うみたいなんだが・・・大丈夫なのか?」
「不服か?ネグロ・・・ちなみにその作戦はあたしも参加するんだけどね」
「・・・・・・まったく、ガジェータさんと同じことをするんだな」
「まぁね!」

結局、あの人の事を父と呼ぶ事はできなかった。もうこの世からいなくなってしまったのだから

「あたしはね、絶対ガジェータさんの教えを伝えていくつもりなんだよ。」
「・・・それは俺も同じだ・・・」
「そういえば、新人の子ってたしか・・・」



作戦を確認する中、机に飾られたガジェータの写真が二人を見守るように笑っていた。



FIN

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