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強い子?弱い子?
ザンニとフレイマさんの会話
「おじさん、事件の捜査をしているの?」
ぬいぐるみを抱いた少女が黄色い制服を着た青年に尋ねた。青年はおじさんと言われるほどの年齢ではない、むしろ若者に近かった。だが彼は気にせず少女に向かって微笑んだ。
「あぁ、そうだよお嬢さん。ここに入ってきちゃだめだよ?まだ捜査中だから。」
「ふぅん。何の事件?ひったくり?強盗?それとも殺人事件?」
ザンニは、口元をぬいぐるみで隠しじっとフレイマを見ていた。ここ数日コロンビーナがこの男、フレイマの事ばかりを思っているのが気にくわなかった。彼女は自分の人形だ。ほかの誰かに惹かれるなんて絶対認める気にはなれなかった。だから、マスカレードのボスである彼女がじきじき彼を見に来たのだ。
いざとなったらデリンジャーで撃ち殺せばいい。逃げ切る自信はある。
「殺人事件だよ。でも驚いたな。君みたいな子が難しい言葉を知っているんだね」
「こんあの常識だわ。毎日ニュースを聞いて新聞を読むもの」
「偉いね」
彼はにこやかに笑顔を浮かべる。
(ふうん・・・あくまで紳士ってわけね)
「で?なんでここに来たのかな?」
「死体が見れるかなって」
ストレートに答えると、フレイマは驚いた表情を見せた。
「死後硬直とか血の凝固具合とか知りたいの」
「これは・・・驚いた。でも残念ながら死体は片付けちゃったんだ・・・」
「なぁんだ、つまらない」
(この子はいったい何者だろう?)
ふつうの子供がこんなものを見たがるはずがない。好奇心旺盛にしては少々行き過ぎている。
「君、将来は何になりたいのかな?」
(そうやって情報を聞きだそうとしているのね。さすが取調専門の警官だわ)
ザンニは、うさだぬきのぬいぐるみをぎゅっと抱きしめ笑顔を作った。
「警官よ」
これは嘘だ。ザンニは警官が死ぬほどといってもいいくらい嫌いなのだ。ロクな捜査もせず両親を自爆に追い込んだ人達だ。愛されてなかったが、彼女にとっては大事な両親だった。
「ふふ、将来有望だね」
そういうとフレイマはやさしく彼女の頭を撫でた。
ザンニは、慌てて彼から離れた。
「・・・レディに来やすく触るものじゃないわ」
違う・・・、案にはそう思った。はじめてされる行為になれていないだけだった。
「これは失礼したね・・・」
「・・・やっぱり大人なんて嫌い・・・すぐ子ども扱いするんだもの」
「・・・君は・・・なにか背負っているようだね」
フレイマは苦笑しながら彼女に言う
「そして、それを必死で支えようとする強い子だ」
なにそれ
「私は何も背負ってないもん!」
ザンニは否定すると背を向けた
「強くないもん」
「・・・そろそろ帰った方がいいこわーい俺の上司が来るから」
「そうね・・・・・・バイバイ・・・・・ペ天使さん」
そういうとザンニは人ごみの中へと消えて行った。
「ん?なんで俺のあだ名を・・・・?」
すこい引っかかったがフレイマは再び捜査に戻った。
子供と話していたことを責められるかもしれないがと思いながら証拠を探すのであった。
FIN
落書きページの続き
ぬいぐるみを抱いた少女が黄色い制服を着た青年に尋ねた。青年はおじさんと言われるほどの年齢ではない、むしろ若者に近かった。だが彼は気にせず少女に向かって微笑んだ。
「あぁ、そうだよお嬢さん。ここに入ってきちゃだめだよ?まだ捜査中だから。」
「ふぅん。何の事件?ひったくり?強盗?それとも殺人事件?」
ザンニは、口元をぬいぐるみで隠しじっとフレイマを見ていた。ここ数日コロンビーナがこの男、フレイマの事ばかりを思っているのが気にくわなかった。彼女は自分の人形だ。ほかの誰かに惹かれるなんて絶対認める気にはなれなかった。だから、マスカレードのボスである彼女がじきじき彼を見に来たのだ。
いざとなったらデリンジャーで撃ち殺せばいい。逃げ切る自信はある。
「殺人事件だよ。でも驚いたな。君みたいな子が難しい言葉を知っているんだね」
「こんあの常識だわ。毎日ニュースを聞いて新聞を読むもの」
「偉いね」
彼はにこやかに笑顔を浮かべる。
(ふうん・・・あくまで紳士ってわけね)
「で?なんでここに来たのかな?」
「死体が見れるかなって」
ストレートに答えると、フレイマは驚いた表情を見せた。
「死後硬直とか血の凝固具合とか知りたいの」
「これは・・・驚いた。でも残念ながら死体は片付けちゃったんだ・・・」
「なぁんだ、つまらない」
(この子はいったい何者だろう?)
ふつうの子供がこんなものを見たがるはずがない。好奇心旺盛にしては少々行き過ぎている。
「君、将来は何になりたいのかな?」
(そうやって情報を聞きだそうとしているのね。さすが取調専門の警官だわ)
ザンニは、うさだぬきのぬいぐるみをぎゅっと抱きしめ笑顔を作った。
「警官よ」
これは嘘だ。ザンニは警官が死ぬほどといってもいいくらい嫌いなのだ。ロクな捜査もせず両親を自爆に追い込んだ人達だ。愛されてなかったが、彼女にとっては大事な両親だった。
「ふふ、将来有望だね」
そういうとフレイマはやさしく彼女の頭を撫でた。
ザンニは、慌てて彼から離れた。
「・・・レディに来やすく触るものじゃないわ」
違う・・・、案にはそう思った。はじめてされる行為になれていないだけだった。
「これは失礼したね・・・」
「・・・やっぱり大人なんて嫌い・・・すぐ子ども扱いするんだもの」
「・・・君は・・・なにか背負っているようだね」
フレイマは苦笑しながら彼女に言う
「そして、それを必死で支えようとする強い子だ」
なにそれ
「私は何も背負ってないもん!」
ザンニは否定すると背を向けた
「強くないもん」
「・・・そろそろ帰った方がいいこわーい俺の上司が来るから」
「そうね・・・・・・バイバイ・・・・・ペ天使さん」
そういうとザンニは人ごみの中へと消えて行った。
「ん?なんで俺のあだ名を・・・・?」
すこい引っかかったがフレイマは再び捜査に戻った。
子供と話していたことを責められるかもしれないがと思いながら証拠を探すのであった。
FIN
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