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傍にいて?
フレビナ+ザンニの親子話
ほのぼの
ほのぼの
ザンニが久しぶりに風邪を引いた。
その話を聞いてフレイマは、今抱えてる事件をほっぽり出してザンニのところへ行きたかったが、
コロンビーナに断られ泣く泣く仕事をしていた。
早く終わらせたい日に限って犯人が口を割らない。
だが、まだ証拠がそろっていない、帰るのは無理だ。
(早く帰りたいが・・・)
その時だった、決定的な証拠を発見したとの知らせが入った。
やっと帰れると思った。仲間がザンニのことを心配してくれたおかげで報告書を彼らに任せ
さっさと家に帰ることができた。
「おかえり」
「ただいまっ!ザンニは!?」
「今寝ている・・・落ち着け」
コロンビーナは苦笑しフレイマの唇にキスをした
「む・・・」
「会うなら静かに、な?やっと寝たから」
出かける前のザンニの姿が痛々しかった。
高熱でうわごとを呟いたり泣き出したり。
そんな時に重要な仕事が入って後ろ髪をひかれる思いで現場に向かったのだ。
パパと呼んでいたのに
「怒ってるかな?」
「いや・・・譫言の時はほとんど覚えてないらしい。ほら、会いに行って?」
優しい言葉を聞きながらフレイマはザンニの部屋へと向かった。
静かにノックをし中に入る。
ぬいるみだらけの部屋はすべてフレイマが彼女のために買ってきたものだ。
ベッドも大きな抱き枕があるのだが今は別の場所に置いてある。
ベッドには薬が効いて静かに眠るザンニの姿があった。
「・・ごめんな、傍に入れなくて」
フレイマは優しく彼女の頭をなでた。ほんのりと赤い彼女頬に触れるとまだ少し熱があるようだった。
「・・・ん・・・パパ・・・?」
「おや?起こしてしまったかな?」
「ううん、起きたの・・・・お仕事は?」
「終わったよ・・・ごめんな、傍にいてやれなくて」
「ううん・・・パパのお仕事は大事だもの・・・」
ザンニはニコリと笑った
思わず苦笑してしまう。もっと甘えてくれればいいのに。
「そうだ、一緒に入れなかったからなにかお願い事を聞いてあげよう・・・何が良い?」
そういうとザンニは、嬉しそうな顔をした
「じゃぁ、私と一緒にいて?」
「ん?それだけでいいのかい?」
「うん、パパがそばにいたら治るとおもうの・・・だめ?」
「や・・・いいよ、パパもザンニのそばにいたいよ」
そう言って小さな手をつなぐ。
ザンニは嬉しそうに笑うとたちまち眠りの世界へ落ちて行った。
「おやすみ、ザンニ」
「やれやれ」
コロンビーナは、フレイマを見て苦笑した。
ザンニと一緒に寝ている彼は仕事着のままだった。
だが、結ばれた手を見ると無理に着替えさせられない。
これ以上風邪引きが増えても困ると思い彼女は毛布をかけた。
今夜は一人で寝るか、と思いながら静かに部屋を出た。
FIN
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