おまじない

ネグフル
ほのぼので甘々・・・？

キスができるおまじないは、ちょっと私の模造も入ってます＾ｑ＾
本家とは違うけど・・・叶えばそれもおまじないだよね？
多分付き合い始め

長くなっちゃったorz

「オーナーはもうネグロさんとキスしたんですかぁ？」
「え！？」
帳簿の整理をしてるところでヴァイニージャに室温され顔をあげた。
「私もしりたいです」
トルタまで参戦しフルータは目をそらした。
この二人が恋愛ごとに絡むと大変である。
「ま、まだだけど」
「うそー！！遅くないですか？！」
「まだ付き合って二週間よ・・・早いわ」
いや、実際するチャンスがないというか邪魔されることが多くてできないままでいるのだ。
「えー・・・じゃぁ、おまじないをおしえますぅ～★」
「お、おまじない？」
「はい！新しく買ったリップに好きな人の名前を針で掘るんです。それを毎日使い続けるんです
もちろん、自分だけが使うんですよ！かしちゃいけません！」
「というわけで、はい！」
どこから出したのかヴァイニージャから手渡されたのは、いちご味の赤いリップと針。
「がんばですぅ～！」
「がんばってくださいね！」
断る暇もなく二人は仕事場へと戻った。

「どうしろと・・・・？」
おまじないなら小さい頃よくやった。
フラッペの体が丈夫になるようにとか父の胃痛が治るようにとかチクレの足が痛くないようにとか。
だが、一度も恋のおまじないなどしたことも無かった。
まぁ、そんな相手もいなかったわけだが・・・

「・・・試してみよっか・・・」
蓋を開けて少し出し、針の先で彼の事を思いながら名前を彫った。
「・・・ネ、グ、ロ・・っと」
そして、さっきまでつけていたリップを落とし新しい方を塗った。
唇がほんのり赤く染まった。
「いつもピンクだったから新鮮ね」
いちごの味が口にふわりと広がる。
「とりあえず・・・一週間続けて見ますか・・・」



「フルータ、リップ変えたのか？」
「あ、はい」
久しぶりの休暇。本当は休ませてあげたいのに彼の方から誘いの電話がかかってきたので
ネグロの自宅にお邪魔している。
ソファーに座り会えなかった間に名にあったか話していたのだ。
「変・・ですか？」
「いや・・・血行が良くなって見える」

そうですか、とフルータは心の中で苦笑した。

「顔色が悪いからなお前は」
だが、それは彼が心配してくれているからだ。
それが嬉しいと思うくらい彼にべたぼれな自分に叱咤する
（甘えすぎてるかしら？だめよ・・・もう）
だが、彼の前だとついつい甘えん坊になる自分がいる。

だからたまに不安になる

ふと、彼の方を見ると静かに寝息を立てていた。
やはり無理をしていたのだ。
（もう・・・・）
フルータはそっと離れなにかかけるものを探しに彼の部屋へ向かう。
いや、できなかった
腕をつかまれて抱き寄せられたからだ
「え？え？」
「・・すまない・・・あと・・・五分」
「寝るなら部屋に行きましょう？ここじゃ、風邪ひくわ」
「・・・フルータが温かいからこのままでいい」
顔が赤くなるのをフルータは感じた。
「もう・・・クロちゃんったら・・・きゃっ！」
ネグロはそのまま倒れこみソファーにフルータと寝ころがった。
ぎゅっと力強い腕で抱き寄せそのまま夢の世界へ向かった。
「・・・おやすみなさい」
フルータはやさしい声で呟いた。そして顔を彼の肩に埋め一緒に眠ってしまった。



十分後、ネグロの方が先に起きた。
「むっ・・・」
つい寝てしまった・・・
抱いている自分の恋人を見て思わず笑みが零れる。
規則正しい寝息が聞こえる。
フルータもオーナーとしての仕事が忙しかったのだろう。これはちょっとやそっとでは起きない。
「寝かしておくか・・・・」
「ん・・・」
薄く唇が明けられた。
「・・・まったく・・・無防備な奴だ」

男はいつでも狼になれるのだぞ？

そう思いながらゆっくりと唇を重ねた。


いちごの味が口の中に広がった



ＦＩＮ



この後美味かったぞとでもいえばいい（（（（